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大会長挨拶

 日本ロールシャッハ学会第22回大会を2018年10月6日(土)〜8日(月・祝)に大阪大学で開催させていただくことになりました。本学会の大阪大学での開催は、2001年の第5回大会以来17年ぶりで、その際には辻悟大会長を初めとする関西地区のロールシャッハ活動の草創期を担ってこられた第一世代の先生方が主導的な役割を果たして下さいました。今回の第22回大会では、第二世代の関西ロールシャッハ研究会メンバーを中心とする準備委員が鋭意準備を進めております。
 大会テーマは「ロールシャッハ法と統合的臨床理解」とします。シンポジウムでは、ロールシャッハ法をそれぞれの実際の支援に生かしておられる三人のシンポジストの先生方に、ロールシャッハ理解と臨床実践との往還の実際や可能性について話題提供していただきます。特別講演では、ユング派分析家の川戸圓先生に「臨床実践の基本となるロールシャッハ検査法〜辻悟先生の“複合”概念を巡って」と題してお話しいただきます。
 本大会では特別企画として、ミニシンポジウム「阪大法の壺―辻悟『ロールシャッハ検査法』を読み解く」、ミニレクチャー「神経心理学からロールシャッハを考える」、ミニワークショップ「ロールシャッハ習熟途上者の集い」の三つを企画しております。また10月6日(土)午後に、3時間の魅力的なワークショップを4コース開催します。
 皆様により多くの研究発表にご参加いただけるように、研究発表時間枠は10月7日(日)と10月8日(月・祝)に2枠ずつ設けることとし、研究発表を通しての交流も充実させていきたいと考えております。
 参加費につきましても、大学院生・学生の皆様にもご参加いただきやすいように設定いたしましたので、ぜひお近くの大学院生・学生や初学者の方々にも積極的にお声掛けください。そして中堅・ベテランの方々には活発な議論で若手に刺激を与えていただけたらと思います。ロールシャッハ実践家・研究者の方々との出会いと関わりを通して、本大会が実りあるものとなりますよう、準備委員一同、多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。

  2018年4月

第22回大会準備委員長 福永 知子